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先端材料シリーズ
寿命・余寿命予測と材料
Total and Remaining Life Prediction of Materials
日本材料科学会 編
Ａ５判／254頁／定価6820円（本体6200円＋税10％）／2006年4月10日発行
ISBN 978-4-7853-6725-1 （旧ISBN 4-7853-6725-3）
C3058
激しい環境にさらされる作動装置や構造物の維持に携わる技術者には、重大な事故につながりやすい部位材料の寿命・余寿命予測をすべからく行い、安全性と経済性の確保をはかることが要求される。本書は、そのために必要な知識を身につけることを目的とし、この分野で活躍している執筆陣によって、教科書や参考書としても役立つものとなるよう刊行された。
1．金属材料のクリープ寿命予測 〔門馬義雄〕
2．材料の疲労余寿命予測 〔金澤健二〕
3．材料の腐食寿命予測 〔柴田俊夫〕
4．材料の照射損傷余寿命予測 〔石野 栞〕
序文
1．金属材料のクリープ寿命予測 〔門馬義雄〕
1.1 高温における材料の寿命予測
1.2 等温クリープ破断曲線
1.3 時間・温度パラメータの概念
1.4 TTP定数の最適化と直交多項式による曲線のあてはめ
1.5 TTPによるあてはめと外挿の精度
1.6 最適化TTPの適用例
1.7 TTPによる寿命予測の実際
1.8 TTPの拡張による寿命予測
1.9 クリープひずみによる寿命予測
参考文献
2．材料の疲労余寿命予測 〔金澤健二〕
2.1 材料を取り巻く環境と疲労余寿命予測
2.2 S―N曲線
2.3 疲労破壊過程
2.4 高サイクル域における疲労強度と疲労寿命の支配因子と予測
2.5 低サイクル疲労寿命の支配因子と予測
2.6 疲労き裂の進展速度とき裂材の疲労寿命予測
参考文献
3．材料の腐食寿命予測 〔柴田俊夫〕
3.1 腐食と材料寿命
3.2 腐食現象の多様性と寿命予測の課題
3.3 腐食寿命の予測 ―決定論的手法と確率統計論的手法
3.4 寿命推定の決定論的手法
3.5 確率統計論的方法
3.6 極値統計理論
3.7 寿命の確率分布 ―ワイブル分布による解析
3.8 確率分布に基づく信頼性評価
3.9 おわりに
参考文献
4．材料の照射損傷余寿命予測 〔石野 栞〕
4.1 はじめに
4.1.1 放射線と材料の歴史
4.1.2 材料の使用条件
4.2 照射効果の概要
4.2.1 放射線と照射効果
4.2.2 電子的効果
4.2.3 核的衝突の効果
4.2.4 核変換の効果
4.2.5 照射挙動と照射効果
4.3 原子のはじき出し
4.3.1 原子のはじき出しの一般論
4.3.2 １次はじき出し原子（PKA）の形成
4.3.3 はじき出し損傷関数
4.3.4 照射効果のスケーリング・パラメータ
4.4 照射に伴う構造材料の特性変化
4.4.1 損傷の生成，消滅と蓄積
4.4.2 ミクロ組織変化
4.4.3 照射誘起偏析・析出，ミクロ組成変化と相安定性
4.4.4 構造的特性の変化
4.4.5 力学的性質の変化
4.4.6 その他の特性変化
4.5 照射相関と余寿命予測
4.5.1 寿命に対する考え方
4.5.2 原子力プラントの寿命にかかわる重要機器・設備
4.5.3 寿命評価と余寿命予測の一般論
4.5.4 寿命予測の具体例（その１） 圧力容器の照射脆化予測
4.5.5 寿命予測の具体例（その２）
4.5.6 照射相関の方法論
4.5.7 計算機シミュレーションの役割
4.5.8 問題点と今後の展望
参考文献
索引
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日本材料科学会
にほんざいりょうかがくかい
材料科学に関する理論の進歩および技術の向上に寄与することを目的として1963年に設立。研究発表会や学術講演会などの開催、会誌「材料の科学と工学」の発行、材料科学に関する理論および技術の研究・調査、各種の表彰などを行っている。
→ Webサイト
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