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医療・看護系のための 生物学(改訂版)
Biology, for Paramedical and Nursing Courses −revised edition−
元 千葉大学教授 医博 田村隆明 著
B5判/192頁/4色刷/定価2970円(本体2700円+税10%)/2016年9月発行
ISBN 978-4-7853-5233-2
C3045
生物学が扱う幅広い領域の中でも、医療系に必須の「生物の原則」基礎生物学と「ヒトに関する基本」基礎医学を大きな柱として解説し、延べ200校以上の学校でご採用いただいた教科書の改訂版。図表を豊富に用意し、コラム、解説、疾患ノート等の囲み記事で生物学や医療・疾患にかかわる事項を説明する。
2016年の改訂版では、全体をカラー(4色刷)にして見やすくし、また説明をより丁寧にしてわかりやすくするとともに、新たな技術革新などの記述を増やし、索引に取り上げる重要語句なども大幅に増やしながら、頁数と価格は旧版と同じにした。
姉妹書に『医薬系のための 生物学』『理工系のための 生物学(改訂版)』がある。
サポート情報
◎ 教科書採用の先生方に講義用の図表ファイルをご用意しました。 (→ 図表ファイルの見本例) ファイルのご利用は講義のみに限らせていただきます。
◎ まえがき/まえがき(改訂版) (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
◎ 正誤表 (pdfファイル)
◎ 旧版の紹介ページ
1.生物学の基礎
2.細胞
3.生物を構成する物質
4.栄養と代謝
5.遺伝とDNA
6.遺伝情報の発現
7.細胞の増殖と死
8.生殖,発生,分化
9.動物の組織
10.動物の器官
11.ホルモンと生体調節
12.神経系
13.免疫
14.微生物と感染症
15.生命システムの破綻:癌と老化
16.バイオテクノロジーと医療
まえがき/まえがき(改訂版) (pdfファイル)
1.生物学の基礎
1-1 生物の特徴:生物と無生物の違い
1-2 生物を分類する
1-2-1 生物をグループ分けする
1-2-2 生物の種と二名法
1-2-3 動物の分類
1-3 生物の誕生
1-3-1 生物は自然には生まれない
1-3-2 生命はいかに生まれたのか
1-3-3 真核生物の誕生:細胞内共生
2.細胞
2-1 細胞は生物の基本単位
2-2 細胞の構造
2-2-1 細胞の基本構造
2-2-2 細胞膜
2-2-3 細胞小器官
2-2-4 膜構造をもたない細胞内構造体
2-3 植物細胞
2-4 細胞骨格と細胞の運動
2-4-1 細胞骨格
2-4-2 運動とモータータンパク質
発展学習 タンパク質の成熟,細胞内移動,分解
3.生物を構成する物質
3-1 物質の構成単位
3-1-1 元素と原子
3-1-2 分子
3-1-3 イオン
3-2 水:生命を維持する基本の物質
3-2-1 水の重要性
3-2-2 pH
3-2-3 浸透圧
3-3 生体を構成する物質
3-3-1 人体に含まれる元素
3-3-2 生体物質の分類と性質
3-3-3 糖質
3-3-4 脂質
3-3-5 タンパク質とアミノ酸
3-3-6 核酸とヌクレオチド
4.栄養と代謝
4-1 栄養の摂取
4-1-1 栄養素
4-1-2 栄養素の消化
4-2 代謝
4-2-1 代謝:異化と同化
4-2-2 化学反応におけるエネルギーの流れ
4-2-3 エネルギー通貨:ATP
4-3 酵素
4-3-1 酵素の性質と種類
4-3-2 酵素の調節
4-3-3 補酵素とビタミン
4-4 エネルギー代謝
4-4-1 解糖系とクエン酸回路
4-4-2 酸化的リン酸化
4-4-3 脂質の分解
4-5 他の代表的な代謝経路
4-5-1 糖の合成
4-5-2 ペントースリン酸回路
4-5-3 ヌクレオチド代謝
4-5-4 窒素の代謝
4-6 光合成
4-6-1 明反応
4-6-2 糖合成反応
5.遺伝とDNA
5-1 遺伝現象
5-1-1 遺伝と遺伝子構成
5-1-2 メンデルの法則
5-1-3 さまざまな遺伝様式
5-2 遺伝物質の探究
5-2-1 遺伝子の本体はDNAである
5-2-2 DNA構造の解明
5-2-3 遺伝子はタンパク質をつくる
5-3 ゲノムと染色体
5-3-1 ゲノムの構造
5-3-2 染色体の構成
5-3-3 染色体構造
5-3-4 クロマチン
5-4 DNAの複製
5-4-1 DNA 複製の特徴
5-4-2 DNA合成反応の特徴
5-4-3 PCR
5-5 突然変異
5-5-1 突然変異とは
5-5-2 突然変異発生機構
5-5-3 突然変異がタンパク質合成に与える影響
5-6 修復と組換え
5-6-1 DNAの損傷とその修復
5-6-2 組換え
6.遺伝情報の発現
6-1 転写とRNA
6-1-1 転写:RNA 合成のしくみ
6-1-2 RNA の種類と役割
6-1-3 ゲノムレベルで見た転写の全体像
6-2 転写調節
6-2-1 プロモーターと転写の基本機構
6-2-2 転写調節配列と転写調節タンパク質
6-2-3 転写調節にかかわる2種類のDNA非結合性因子
6-3 RNAの成熟
6-4 タンパク質合成:翻訳
6-4-1 遺伝暗号
6-4-2 リボソーム上でのタンパク質合成
7.細胞の増殖と死
7-1 細胞周期とその制御
7-1-1 細胞増殖の周期性
7-1-2 細胞周期調節因子:細胞周期のエンジンとブレーキ
7-1-3 細胞周期の進行を監視する機構
7-2 体細胞分裂:有糸分裂
7-3 配偶子をつくるための細胞分裂:減数分裂
7-3-1 減数分裂とは
7-3-2 減数第一分裂でみられる遺伝子の組換え
7-3-3 卵の形成
7-3-4 卵と精子の受精
7-4 細胞の死
7-4-1 2種類の細胞死:壊死と自死
7-4-2 アポトーシスの過程
7-4-3 生理的なアポトーシス
8.生殖,発生,分化
8-1 生物の増殖様式
8-1-1 倍数性と生殖
8-1-2 無性生殖
8-1-3 有性生殖
8-1-4 真核生物の生殖形態
8-2 動物の発生
8-2-1 発生:受精卵から胚,個体へ
8-2-2 受精から初期胚形成まで
8-2-3 胞胚以降の発生
8-2-4 ショウジョウバエが教える発生の調節
8-2-5 ヒトの発生
8-3 分化・再生
8-3-1 細胞の分化
8-3-2 再生
8-3-3 幹細胞
発展学習 種子植物の生殖
9.動物の組織
9-1 組織の形成と細胞
9-1-1 動物の組織
9-1-2 上皮組織
9-1-3 結合組織
9-2 筋細胞と筋収縮
9-2-1 筋肉
9-2-2 筋細胞分化
9-2-3 骨格筋の構造
9-2-4 筋収縮機構
9-2-5 筋肉におけるエネルギー代謝
9-3 血液
9-3-1 血液の組成
9-3-2 血液細胞
9-3-3 血液型
9-3-4 血液細胞の分化
9-3-5 血液の凝固と繊維素溶解
発展学習 植物の組織と器官
10.動物の器官
10-1 器官と器官系
10-2 消化系
10-2-1 消化
10-2-2 栄養分の吸収
10-2-3 肝臓と膵臓
10-3 循環系
10-3-1 心臓
10-3-2 血管系とリンパ系
10-4 呼吸器とガス交換
10-5 排出系
10-5-1 腎臓とその働き
10-5-2 他の動物の排出系
10-6 感覚系
10-6-1 目
10-6-2 耳
10-6-3 その他の感覚器
11.ホルモンと生体調節
11-1 生体の調節とホルモン
11-2 各内分泌器官から分泌されるホルモンとその作用
11-2-1 視床下部
11-2-2 下垂体
11-2-3 甲状腺と副甲状腺
11-2-4 膵臓
11-2-5 消化管
11-2-6 副腎
11-2-7 生殖腺のホルモンと性周期の調節
発展学習 典型的ホルモン以外の生理活性物質
11-3 ホルモン分泌の調節
11-4 ホルモンによる恒常性の維持
11-4-1 塩分と水分の調節
11-4-2 血圧調節
11-4-3 血糖量の調節
11-4-4 体温調節
11-4-5 カルシウムイオンの調節
11-5 細胞調節因子の作用機序
11-5-1 受容体と細胞内情報伝達
11-5-2 ホルモン情報の細胞内伝達
12.神経系
12-1 神経系の構成
12-1-1 神経系の構成要素
12-1-2 脳の構成と役割
12-2 末梢神経系と神経伝達の経路
12-2-1 末梢神経系
12-2-2 自律神経系
12-2-3 脊髄での神経連絡
12-3 ニューロンにおける神経興奮の伝導
12-3-1 ニューロンの構造
12-3-2 ニューロンにおける活動電位の発生と伝導
12-4 神経間伝達と神経伝達物質
12-4-1 シナプス
12-4-2 化学シナプスでの伝達機構
12-4-3 神経伝達物質
13.免疫
13-1 免疫とは
13-1-1 免疫系
13-1-2 2種類の免疫
13-2 自然免疫
13-2-1 自然免疫の初段階:外的防御
13-2-2 自然免疫の第二段階:内的防御
13-2-3 免疫担当細胞の異物認識とその後の応答
13-3 獲得免疫
13-3-1 獲得免疫の特徴
13-3-2 免疫の成立様式と種類
13-3-3 免疫応答のしくみ
13-3-4 体液性免疫と抗体
13-3-5 抗体の構造とクラス
13-3-6 細胞性免疫
13-4 医学領域における免疫
13-4-1 移植
13-4-2 ワクチンと血清療法
13-4-3 アレルギー
13-4-4 自己免疫病と免疫不全症
14.微生物と感染症
14-1 微生物の種類と増殖
14-1-1 微生物,感染,健康
14-1-2 殺菌,滅菌,消毒
14-2 細菌
14-2-1 細菌の細胞と増殖
14-2-2 細菌とヒトとの関係
14-2-3 細菌の種類
14-2-4 細菌性食中毒
14-3 真核微生物
14-3-1 菌類/真菌
14-3-2 原生動物/原虫
14-4 ウイルス
14-4-1 ウイルスの形態と増殖
14-4-2 主なウイルス
14-4-3 ウイルスは癌を起こす
発展学習 寄生虫
15.生命システムの破綻:癌と老化
15-1 癌
15-1-1 癌という疾患
15-1-2 癌細胞の特徴
15-1-3 遺伝子の変異と癌
15-1-4 癌では複数の遺伝子が変異している
15-1-5 細胞の健全性を保つp53と細胞増殖にブレーキをかけるRb
15-1-6 癌の原因
15-1-7 生体内における癌の生成とその進展
15-2 老化
15-2-1 細胞の老化と個体の寿命
15-2-2 細胞の寿命
15-2-3 カロリー摂取量と寿命
16.バイオテクノロジーと医療
16-1 遺伝子組換えとその応用
16-1-1 制限酵素とDNAリガーゼ
16-1-2 遺伝子組換え技術により特定DNAを増やす
16-1-3 遺伝子組換えによるタンパク質生産
16-1-4 遺伝子構造解析
16-2 細胞工学と発生工学:細胞と胚の操作
16-2-1 細胞融合による単クローン抗体の生産
16-2-2 哺乳類の胚操作とその応用
16-2-3 遺伝子組換え動物
16-2-4 体細胞クローン動物
16-3 医療におけるバイオテクノロジー
16-3-1 再生医療
16-3-2 再生医療の新展開:iPS細胞
16-3-3 遺伝子治療
16-4 バイオテクノロジーのヒトへの応用と生命倫理
参考書
索引 (pdfファイル)
コラム
ウイルスは生物なのか?
生物進化と水
ヒトはどのように進化してきたか?
細胞内タンパク質分解
水生生物が浸透圧を調節するしくみ
呼吸と酸素
二倍体の意義
複製の末端問題と細胞寿命
後生的遺伝とゲノム刷り込み
細胞とゲノムを守るp53
有性生殖がある理由
iPS細胞
花の容姿を決めるABCモデル
牛の食物は微生物?
血液脳関門
記憶と学習
免疫の多様性を生む機構
有用微生物
抗生物質と耐性菌
植物の腫瘍
大部分の癌は癌抑制遺伝子の欠損
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田村 隆明
たむら たかあき
1952年 秋田県に生まれる。北里大学衛生学部卒業、香川大学大学院農学研究科修士課程修了。慶應義塾大学助手、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助手、埼玉医科大学助教授、千葉大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『わかる!身につく!生物・生化学・分子生物学(改訂2版)』(南山堂)、『遺伝子発現制御機構』(共編、東京化学同人)、『基礎から学ぶ遺伝子工学(第2版)』(羊土社)、Zlatanova&van Holde共著『分子生物学』(監訳、東京化学同人)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)
医薬系のための 生物学
理工系のための 生物学 (改訂版)
コア講義 生物学 (改訂版)
コア講義 生化学
コア講義 分子生物学
コア講義 分子遺伝学
しくみからわかる 生命工学
メディカルスタッフ のための 生物学
コ・メディカル化学 (改訂版)
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